看板単品ではなく、建物自体に存在感を。
弊社から遠く離れた佐賀県の整骨院様から
「整骨院の移転を機に、更に高見を目指したいので是非お力を貸して欲しい。」
そのような意気込みでの外観デザインのご依頼でした。
遠方である事から、弊社の製作チームがカバーできていないエリアでしたので
地元の業者様で施工して頂き、弊社はデザインだけをお受けする事になりました。
今回移転される物件は居抜きで、大型店が並ぶロードサイドにある事から、
当初は向かい側にあるスターバックスのようなわかりやすい
大型の自立看板を建てたいというようなオーダーがメインでした。
しかしながら目的の本質をよくお聞きしますと、集患したいという事でしたので、
それが目的なのであれば、誘導目的である大型の自立看板を建てるよりも
建物自体に存在感、そして整骨院自体に魅力を持たせる事をオススメしました。
理由は下記のとおりです。
1、大型の自立看板は相当な費用がかかるので
それだけで多くの費用が失われてしまう。
2、大型の自立看板を凝ってつくっても、結局患者様は建物自体(本体)を
みて判断されるのでそれ自体に魅力がないと意味がない。
3、見通しが良く、多くの方が前を通るので
建物自体(本体)に魅力があれば必ず見てもらえる。
一層のこと、建物自体を看板と捉える。
これらをお話しし、協議した上で、
建物自体に魅力がでるようなサインをつけよう
という結論に至りました。
壁面に大きな木のイラストがある整骨院。
大型の自立看板がない分、発見性も高めるアイデアとして
ロゴマークで使用の「木」のイラストを壁面いっぱいに使い、
シンボリックになるようにして、
「壁面に大きな木のイラストがある整骨院」
というように近隣の方には覚えて頂こうと施主様と決めました。
ターゲットとしては若い方、特に若いお母さんにも来て頂きたい
という事もあり、施主様のご希望されるテイストでもある
整骨院では珍しいブルックリンスタイルの
お洒落なテイストをテーマにデザインさせてもらいました。
一層際立つ夜の存在感。
当初、施主様は壁面サインはバックライトをご希望されていましたが、
目的を考えましたら、バックライトは費用もかかりますし、
何より文字単体が光るだけですので、この場合にはあまり有効ではないと考え、
存在感を最大限出せる方法としまして、建物自体が明るくなる投光をオススメしました。
その結果、夜も存在感、そして魅力が兼ね備わった整骨院となりました。
施主様にはこちらのプロとしての意見も真摯に聞いてくださり、完成まで二人三脚で
協力してやれた事を大変感謝しております。
今回はデザインだけではありましたが、弊社としても誇れる作品が
できたと自負しております。
※看板工事、内装工事は弊社では行っておりません。