2階にある店舗(空中店舗)は、一般的に1階の通りに面した路面店に比べて、集客は難しいと言われています。
それは、そもそも通りを歩く人の目線の上にお店があるため、通常は発見されにくいことが大きな要因です。
さらにいえば、わざわざ階段等を上がっていかなければならないという「入りにくさ」も要素としてあげられます。
ここでは、そんな2階店舗をどうやって看板や外観を使って集客していくかについて、事例を交えて解説して参ります。
2階の空中店舗は発見されにくく集客に不利
お問い合わせの中で比較的多いのは2階に位置して集客に苦戦されている店舗・医院様です。
2階は1階に比べて家賃などは比較的に抑えられメリットですが、集客という面ではやはり苦労します。
1階の店舗と違って発見されにくい、階段を上らないと中の雰囲気や様子がわからない、ど様々な問題があります。
この2階店舗は私たちのような看板業界としても、非常に難易度が高く全く新しい発想で解決方法を探る必要があります。
外観で好感を持たれることともう一つ大事なこと
外観で大切になることは、第一印象で好感を持たれることです。しかし、それと同じくらい重要なことは、医院でも店舗でも人の記憶に残るということになります。
選ばれる医院には好感を持たれること、記憶に残ることがポイントになります。
通りがかりの人が「発見」し、「好感を持ち」、「記憶に残る」ことが大切なわけです。
- 発見性
- 好感
- 記憶に残る
では、具体的にどうしたら、そんな外観・看板ができるのか具体的な事例を紹介します。
次のビフォーとアフターの写真を見て皆様は、どのような印象を持たれるでしょうか?
壁面を上手く使い外観で集客を成功させて2階の医院さま
こちらの医院さまは、2階にある空中店舗で、発見性に課題を抱えていた医院さまです。弊社で、外観をリニューアルして、その課題を見事解決されました。
やなぎ耳鼻咽喉科クリニックさま・Before
やなぎ耳鼻咽喉科クリニックさま・After
こちらの医院は2階の医院ですが、壁面を上手く使い存在感のある医院になりました。
2階のテナントだとガラス面ぐらいしか・・と思われますが建物のオーナーの規制が特になければ、こういった壁面を使ったご提案も出来ます。
入口につながる階段も活用
入り口に繋がる階段にもオリジナルの看板を設置しました。
存在感があり、より好感を持たれ通行人の記憶に残る外観の医院になったのではないでしょうか。
他にも弊社の事例がたくさんありますのでこちらからご覧下さい。
2階の空中店舗は入りにくく集客に不利
2階の店舗は1階の店舗に比べて入りにくいものです。
これらの理由には様々な原因がありますが、今回その理由の中の一つである階段について解説します。
次にあげる事例のような2階店舗さまの場合、一見2階の店舗部分だけきれいであれば、入りにくさは関係ないように思います。
改善のキモは、階段にあることも
しかし、2階に行くまでには、必ずこの階段を通りますので、動線上の部分に入りにくい問題が内在しています。
このようなケースでは、必ず通るこの階段部分を明るい印象にしない限り問題である「入りにくいと感じる」は解消されません。
2階の店舗は「入りやすさ」が集客にとって重要
例えばこちらのお客様の事例をご覧ください。BeforeとAfterを比べて、いかがでしょうか。階段がどのように使われているかぜひ、ご注目ください。
まつげ工房さま・Before
2階の空中店舗の集客における、最大のポイントは入りやすさです。
「安心感をどう与えるのか」≒「入りやすさ」を考えないと全く集客はうまくいきません。
階段を上がらないと店舗の様子がわからないのは×
また、階段を上らないと中の雰囲気がわからないという問題もあります。
ホームページなどで見てから来て貰うなら別に構わないと思うかもしれません。
しかし、ホームページだけで来店されるほど、素晴らしいサービスを行っているなら、なおさら1階部分にテコ入れすることで成功できるのではないかと思います。
まつげ工房さま・After
これくらい大胆に変えてしまうと効果が絶大です。まるで1階の店舗であるかのようにチェンジしました。
発見性が高まるのもひとつの要因ですが、階段を見ただけで雰囲気がわかり、入りやすい明るいイメージができたと思います。
いかに2階に上がってきてもらうのか、入りやすさを工夫することが重要です。他にも様々な事例をご紹介していますのでこちらからご覧ください!
弊社はクリニックの外観・外壁・看板などを10年間研究してきました。200件を越える実績を通じて得たこのノウハウはクリニックにとって貴重な集患・集客手段の一つとなると自負しています。
2階に行きたくなる1階部分の「活気」を演出
2階店舗の最大のポイントは「入りやすさ」とお伝えしましたが、今回は「活気」という着眼点で事例をご紹介します。
活気も集客に大きな盈虚うを及ぼします。次の事例をご覧ください。
ホットヨガスタジオさま・before
2F店舗は階段を上がってみないとどんな様子なのか?などが全く分からないため、ホームページで見ていたとしても、初めて上がっていく時は不安なものです。
事前に予約していても不安なので、通りすがりで入ることは、かなり可能性を落としてしまいます。
そこで、ひとつは先に説明させて頂いた「入りにくさ」を解消しなければいけません。
活気を演出するのがカギ
そして次のポイントは2階に上がることを躊躇しないように、1階の時点で「活気」を演出する必要があります。
そのポイントとしては、レッスン風景などの写真を使うなどして、店舗の様子を表現して活気を出すことです。
ホットヨガスタジオさま・After
店舗によって出す写真は変わると思いますが、営業してる雰囲気がわかるような写真が看板にあるといいですよね。
既存看板を活用した2階空中店舗看板のリニューアル
次に、大阪市中央区に立地する鍼灸マッサージ院さまの事例を紹介いたします。ここまでのロジックを活用して、集客力を高める外観を作成させて頂きました。
ふくとみ鍼灸マッサージ院・矯正院・Before
今回の事例では店舗の入口が階段を上がった先にあるため、壁面をうまく利用することで存在感の出る看板へ一新させていただきました。
カルプ文字を使い、平面的になりがちな看板に立体感を出して訪問者の目に付きやすくしました。
また、元々設置していた投光器や既存看板を活用することで、コスト削減になると同時に夜間でも効果的に宣伝することが可能となりました。
ふくとみ鍼灸マッサージ院・矯正院・After
壁面を活用してサービス内容を周知
さらに、2階に入口があることで院の情報が伝わりにくいのをカバーするため、壁面サインにサービス内容や料金表を掲載しました。
ここに具体的な値段をしっかり表記することで料金イメージが掴みやすくなり、こういったサービスがこの価格で受けられるのだな、といった安心感を与えられます。
高級感が出る色や素材の取り入れ方
こちらの鍼灸マッサージ院様では自費診療ということもあり、高級感も出しながら女性が入りやすい院にしたいとのご依頼がありました。
そこで木目風の写真素材を背景に使ったデザインにすることで、落ち着きのある印象に変わりました。
落ち着きのある印象は、高級感を生みます。
シンプルになりすぎないデザイン
木目風の素材がベースとなっているのでシンプルにしてしまいがちですが、ここで院のキーカラーとなるオレンジを使います。
多用するとポップな印象になり逆効果になりますので、指し色で強調したい部分だけに入れバランスのとれた割合にすることが重要です。
ポイント的に取り入れることでオレンジのカラーが目に飛び込み、白色や茶色とのメリハリがついて発見性の高い外観・看板となりました。
2階でもできることはある
今回の事例のように入口が2階にある場合でも、工夫次第で目に付きやすく高級感のある外観へリニューアルすることが可能です。
また、こういったケースはどうすればいいの?といった問題は専門の担当が詳しくご説明致しますので、お気軽にお問い合わせください。
2階歯科医院の集客のハードル
ここまでお伝えしてきたように、2階にある医院なら特に発見性の向上、入りやすさの設計難易度が高くなります。
そもそも歯科医院は、外観のデザインに技術が必要ですが、空中店舗になるとより高いレベルが求められます。改めて、別の事例を通して、対策を解説させて頂きます。
こちらの事例の場合、まず発見性についてはもちろん不利です。
無意識の消費者は上を見上げて歩行する事はありません。基本的に目線の高さに入らないものは自然に目に入ってこないと考えるのが自然です。これが第一のハードルです。
人の自然な動きの中で2階店舗を発見させるには、1階店舗よりももっと大きな目線で全体と捉えて設計する必要があります。
例外なくこちらも入りにくさも難点に
1階店舗なら入りやすいようにしたい!と考える方が多いのですが、2階店舗になるとそもそも入りやすい・入りにくいという論点から外れる傾向にあります。
しかし2階店舗においても当然このような観点の障害を取り除くことは必須です。(これは、ここまでお伝えした通りです。)
確かに、ビルの上にある医院などで全く工夫の余地がない医院もあることも事実です。
しかし例えばこちらの事例のような歯科医院の場合はテナントとの交渉が必要ですが、工夫の余地は十分あり、この工夫が大きな成果に繋がります。
このあと、どう改善したか詳しく解説します。
入りにくさは1Fに立った時に感じる感覚です
ほとんどの業種において店舗には入りやすい雰囲気が必要不可欠です。
2階の店舗の場合なら、まずビルが入りやすいかどうか?またどこが入口なのか?など複数箇所のポイントがあります。
例えばこの事例であれば階段を上がったところに歯科医院の入り口があります。
有田歯科医院さま・Before
そうすると、この階段を上手く利用して本当の入り口までスムーズに誘導するサインを考えてみます。
2階医院にとって、階段を上がるとそこに医院があることが一目でわかることは非常に重要であり、この方法は確実に有効です。
ただ階段サインはデザイン難易度が高いので少しポイントを解説します。
有田歯科医院さま・After
地下鉄の駅の階段広告のようにサインはNG
例えば、次ように、
広告のことなら北堀江看板!!
広告のことなら北堀江看板!!
広告のことなら北堀江看板!!
とひたすら文字を入れたりするのはNGです。
この部分は広告をする為にテコ入れするのではありません。
特にクリニックのような業種がそんな表現をしていては、そのクリニックに対して印象には残ったとしても決して好感を持ってもらえることはないでしょう。
デザインは感性が全てだと思われますが実は論理的思考が必要です
デザインはセンスが良いかどうかだけを問われがちです。しかし、本来のデザインは目的を達成する為の最善か?という観点で議論されるべきです。
例えばこの医院様のように「今来ている患者さんが少しでも階段が苦にならないようにならないか?」というホスピタリティ溢れる思いを伝えるとこのようなデザイン表現になります。
この思いは好感を集め、結果的に支持される歯科医院となるのです。
こういったケースはどうすればいいの?といった問題は専門の担当が詳しくご説明致しますので、お気軽にお問い合わせください。