~漢方の不妊カウンセリングに特化した相談薬局の飛躍~
山崎薬局 山崎幹久(やまざき みきひさ)様
https://yamazaki-yakkyoku.jimdo.com/
株式会社サインズスクエア 代表取締役社長 西村友宏
【山崎薬局概要】
山崎薬局は千葉県柏市にある創業90年の漢方専門の薬局です。店頭では「不妊漢方相談」を中心に、子宮内膜症や腺筋症、PMSなど「婦人科系疾患」、橋本病・バセドウ病や糖尿病など「内分泌系疾患」、頭や膝・腰の「痛み」、めまい・耳鳴り・不眠や不安感などの「自律神経失調」の相談をうけ、専門知識に基づいた親身な処方に定評があります。
本インタビューでは、漢方専門の不妊相談に事業を特化した経緯、さらに店舗外観を事業特性に合わせてデザイン変更したことによる事業成長などについてお伺いいたします。
■西村:山崎社長、本日はありがとうございます。山崎社長のお話にはいつも大変刺激を受け学ばせていただいています。本インタビューでは当社外観デザインをご採用頂いた経緯や、効果についてお伺いいたします。よろしくお願いいたします。
■西村:サインズスクエアの外観デザインを採用された経緯を教えてください。
■山崎:私は山崎薬局の3代目です。
当薬局は、千葉県柏市の駅前の人通りが少なく、車や人も入りにくい場所にあります。
元の外観は、何をやっているお店なのか、一目見て分からない状態で、お客様が来て下さらないのが悩みでした。
私は漢方が大好きで、お客様一人一人の体質を見極め、相談にのり対応させて頂くことができれば、他の店舗に負けない薬局にできると思っていました。
そこで、子宮筋腫なども漢方で対応でき、赤ちゃんが生まれた後もご両親も来てくださるなど、私にとっても嬉しい体験が続いたことから、不妊の専門店にしようと、方針を定めていきました。
漢方専門の不妊相談に特化した決断
■西村:漢方専門の不妊に特化というのは、思い切った決断ですね。
■山崎:それまで薬局として近所の方の健康相談など受けていましたが、マツキヨやウェルシアなどが出てきて、お客様が減っていきました。土曜日、トイレットペーパー1個しか売れなかったこともあります。 方針転換しなければ、お客様が求めて来ていただける薬局を目指すしかない、と強く思いました。
そこで、漢方相談にのることができる薬局を目指すと決め、漢方の勉強に集中し、中国の漢方を本格的に学びました。葛根湯などの風邪薬でも体調に合わせて選ぶと3時間位で風邪が治ってしまいます。ドクターとはまた別の切り口で、お客様の健康のお悩みの軽減のお役に立ちたいと考えました。
■西村:どのように、漢方専門の不妊に特化した薬局に変えていかれたのですか?
■山崎:まずは、ホームページの大改造を行いました。
不妊相談のホームページにリニューアルし、予約を頂いて1時間におひとりずつゆっくり時間をとって漢方相談を受けていく形に変えました。
対象を明確に絞り込んだことにより、お悩みを持つお客様に見つけて頂きやすくなり、ホームページから来られるお客様が増えていき、前年比3倍の売上に伸びました。
ただ、そこで講演の依頼が増えまして、自分が実践したことをどんどん講演でお話させて頂いたら、不妊相談を行う薬局が非常に増えてしまい、またお客様が減ってしまったんですね。
そこで、ホームページだけでなく、見かけも変えようと決心しました。
店舗の外観で何をしているお店かが伝わらないため、店先を歩いている方は漢方相談で入ってきてくれません。うまくいっているお店は、見かけもスタイリッシュです。いくら漢方の知識があっても、見栄えがだめでは伝わらないと改めてわかりました。
そこから、2か月位かけて、ホームぺージを検索し、外観のデザインをお願いできる業者さんを探しまくりました。
「あんぱん」の吊り看板事例がサインズスクエア採用の決め手
■西村:サインズスクエアの採用の決め手は何でしたか?
■山崎:ホームページに掲載されている「あんぱん」の看板デザイン事例を拝見して決めました。外観デザインを請け負ってくれる良い業者を探しても、なかなかこれだというところが見つかりません。全国の業者さんのホームページを検索しまくった結果、見つけたのがサインズスクエアさんの看板でした。
サインズスクエア採用の決め手は、パン屋さんの看板です。お店の表にかけてある「あんぱん」の吊看板が、一目でわかる看板で、イメージにぴったりあいました。
■西村:ありがとうございます。当社に相談されてみてどんな印象だったのでしょうか。
■山崎:早速、サインズスクエアさんに連絡したら、打ち合わせに西村社長がきてくれて驚きました。漢方相談なら自信がありますが、看板の位置が高すぎて、歩いている人の目に入らず、外からみて薬局であることが分からない状態であることをお話ししました。そして、漢方専門の薬局だと外観から一目で直感的にわかるようにしたい、さらに駅前から延びる太い道路があるため、信号からも見える看板を設置したい、と相談しました。
得意分野を明確に伝えることが、外観デザインのポイント
■西村:山崎薬局様は、漢方相談を通した不妊カウンセリングに特化する、という戦略が明確で、外観デザインを変更することで間違いなく成果が出せると感じました。
なんでもできる、と伝えると、逆に何も伝わりません。「これが得意です」と伝えること、
それを明確に伝える外観をデザインすることが大事です。
山崎薬局様の場合は、漢方相談、さらに不妊相談・婦人科系・自律神経、といったキーワードがぱっと一目で、1秒で、直感的にわかるように工夫しました。
さらに、山崎さんのお話を伺い、漢方専門のドクターのような立ち位置だと感じましたので、一般的なドラッグストアよりは病院やクリニックサロンのような見かけを心がけました。また、お店のそばに予約の仕方などの案内も設置し、興味をもたれた方が、具体的にホームぺージで詳細を確認したり、相談の予約ができるようにしました。
【Before:山崎薬局様外観】
【After:外観デザイン変更後の山崎薬局様外観】
外観デザイン変更により、売上5倍、口コミや紹介が起こる
■西村:サインズスクエアで外観デザインを変更し、どのような効果があったでしょうか。
■山崎:外観のデザインを変更した後、1日の売上が4~5倍にさらに伸びました。
漢方相談にのる薬局だという、周りの方の認知がはっきり変わり、店の外で掃除をしていると、通りすがりに、行きかう方が、「この漢方薬局、腕がいいんだって」とか、「店の人が親切らしいよ」と噂してくださっている声が聞こえてくるようになりました。
以前は、「あのお店なーに?」と言われていたのですから、大事件です!!
本当に嬉しい気持ちになります。
看板が変わったことで、先代の母の知り合いからも紹介依頼が来るようになりました。
さらに、ホームページを見てこられる方は、40代以上の方が多かったのですが、看板を見てこられる方は、10代~20代の方がにきびの相談や痛み止め、片頭痛の相談などで来てくれるようになりました。未成年の方には、ご両親と相談して一緒にきてください、と伝えるようにしており、ご両親と来られた結果、お父さんまで漢方の相談が始まったこともありました。
■西村:良かったです! 良い外観デザインに変わると、口コミや紹介が起こりやすくなるんですよね。皆が通りすがりに目に入ることで認知するようになり、あそこっていいんだよね、と自然に人に伝えることが起こってきます。
では最後に、今後の事業展望について教えてください。
■山崎:2021年に入り、山崎薬局はかかりつけ漢方相談薬局の観点でお客様の様々な不調に寄り添える薬局で在りたいという想いからさらに店内の改装も行い、相談に特化した薬局に変化させています。店頭でのんびり店内の雰囲気を楽しんでいただきながらお待ち頂き、処方された漢方をしっかり摂って活用しようと思うお客様が増えるようにしています。
今後はさらに、不妊、自律神経などのお悩みに応え、癌や膠原病対応もできる相談薬局を目指した店舗展開を目指していきたいと考えています。
■西村:本日は本当にお忙しい中貴重なお話をありがとうございました。