いまどき野立て看板広告・駅看板広告に効果はあるのか?
街や駅には多くの広告看板があります。
駅にあるキャンペーン的な看板は、何となく効果があると思えます。しかし、短期ではなく変わらない情報を出し続けている看板は、実際に効果があるものなのか?とよく質問を受けます。
実際には看板広告が消費者に見られる確率は下がってきていると言えます。
人々の行動様式が変わった
看板広告そのものに何か変化があった訳ではありません。しかし、人々の行動が変わってきている結果、看板広告が見られる確率が下がっています。
特にスマートフォンの登場は看板広告に大きな影響を与えました。人々は電車の中や街を歩いている時もスマホを操作しているシーンが多く、顔を下げて歩いている人が増えました。
昔からある全てのメディアに言えることですが、「情報が少なかった時代」と「情報が溢れている時代」では一つ一つの広告の影響力は落ちていると言えるでしょう。
一方で昔の広告はそれ単体での威力があった分、多媒体との連結力はそれほど強くありませんでした。
店舗に設置されている看板で集客効果がある?
次に、店舗の付近にある看板についてです。
こちらも同じように、看板が昔のように大きな効果を及ぼす確率は下がっていると言えます。スマホを中心にあらゆる情報が消費者に飛び込んでくる時代だからです。
ただし、先ほど述べたようにいかに他の媒体とミックスするかによって最大効果を期待出来ます。
インターネット広告と比べると効果はどう?
インターネットの場合は、検索か広告かで、お店の情報を知りますからニーズが喚起してからの広告です。
ニーズが喚起されて必要に迫られたタイミングでは、他の店舗と比較される事になります。
その点、ニーズが喚起する前から啓蒙できるという点で看板は優れていますし、特に店舗付近の看板はターゲットにピンポイントで届く広告だと言えます。
インターネットと看板では役割と使い方が全然違うということができます。
※各看板の役割についてはこちらをご参照ください。
看板は十分効果が出せる!インターネット時代の看板の考え方?
インターネットにより情報が溢れている時代、看板という広告媒体は昔のままでは効果が出ません。
これまで看板で効果を感じなかった経験があれば、おそらく看板業界の昔の名残がある「表示する事」を目的としている点が大きな原因があったのではないでしょうか?
「表示する」という看板の役割とは?
出来るだけ遠くから見ても分かるように、目立つように!これが看板業界の昔ながらの発想です。お客様も同じような発想です。
例えば野立て・駅広告で昔から板面の変わっていないクリニックの“あるある事例”で背景白ベースに黒文字のみ 【〇〇医院 診療案内板、診療科目】という看板があります。この付近にクリニックがあるのだ!とさえ分かって貰えれば良いという発想です。
啓蒙が目的の広告
事実昔はこれで効果がありました。クリニックはそんなにどこにでもある訳ではなく、地域でその存在を知って貰えれば来院していた時代だったのです。
しかし今は直接的な来院に繋げるパワーが看板にはありません。なので、まず野立て看板や駅広告で消費者側に興味を持ってもらわなければなりません。なぜなら、野立て広告の目的は啓蒙だからです。
弊社では看板リニューアルによって、新規集客が2倍以上になる事例もざらです。看板は効果がなくなったのではなく、考え方を変えなければ効果が出なくなったというのが適切かと思います。
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