歯科医院の看板製作をする際、好印象をつくるためには、どんなデザインにすればよいでしょうか。
看板が抱えている問題点やカラーの考え方、イラストや写真の使い方など、具体的な内容をお伝えしていきます。また、屋根やひさしをつける場合のデザインの作り方なども言及します。
すべて実際に弊社で施工させて頂いた事例をふんだんに交えながら、解説して参ります。
歯科医院の第一印象を決める看板デザイン
弊社はクリニックの外観・外壁・看板などを10年間研究してきました。
2000件を越える実績を通じて得たこのノウハウは、クリニックにとって貴重な集患手段の一つとなると自負しています。
「歯科医院の第一印象」って考えた事はありますでしょうか。
私たちはクリニックが抱える“看板”についての問題において、多くの場合“人々に与える印象”に原因があると考えています。
その為、解決方法として従来の“看板”という単品にとらわれず看板・外装・外壁など大きな目線で“外観”にフォーカスしていきます。
外観・看板デザインの役割とは?
外観・看板はそのお店が何を売っているのか?何をしているのか?を伝えることができる有効的なツールです。
○お店がしていること
それを活かすためには、お店の前を通る人が一目で何をしているお店なのかがわかるようなデザイン力が重要だと考えています。
色の使い方、配色のバランスも重要
看板を設置するにあたって様々なポイントがあります。その中で、今回は配色についてご説明いたします。
コンセプトを元に基本の色を決め使用する色も絞っています。
医院の色を決めることはイメージ付けするには必要なことです。基本のベースカラーを決めその上で看板をデザインしていきます。
昔からあり地域に愛される医院の看板をリニューアルする場合は、もう既に医院のイメージが出来ていますので、イメージを変えることなく一新する必要もあります。
イメージ色を決める
では、どうやって色を決めるのでしょうか。
もちろん、それぞれのお客様の好みの色を使うことは前提です。
クリニックや歯科医院などの医療系の場合だと、清潔感がある、優しい感じがするなどの印象を受ける色を使うことが大切です。
例えばこちらの歯科医院様をご覧ください。
色で印象が変わる事例・Before
色で印象が変わる事例・After
壁面を白くすることで、明るい印象に仕上がるだけではなく、爽やかで清潔感ある外観に仕上がりました。
(ちなみにこの壁面塗装は間口を広く見せることができ、どこからどこまでが院かすぐにわかるような役割も担っています。)
またキーカラーをオレンジメインにすることで、温かみが出て優しい印象も受けやすくなったのではないでしょうか?
イラストや写真で伝える
色以外にイラストや写真で伝えることも効果的です。
もちろん、その業種やお店独自の特徴を文字で表現することも大切です。しかし、看板に文字が並んでいるだけだと、立ち止まって読んでもらわない限り伝わりません。
文字とは違って、イラストや写真は一目で判断してもらえる材料です。
また今回の事例の場合、イラストを用いることで親しみやすさも表現しました。
イラストや写真を使う事例・Before
イラストや写真を使う事例・After
立ち止まった人がより詳しくわかるように文字も入れつつ、イラストのイメージで伝わる内容になっています。
ぱっと見で、「子供が受診してよさそうだな」「障害あっても受診できそうだな」ということが、直感的に理解できると思います。
看板のデザインが抱えている問題点
看板のデザインを間違えると、看板としての機能が全然果たされないことがあります。
いろいろな問題が起こりますが、大きな問題となるのは次の2点です。
- 存在を知ってもらえない問題
- 中に入りにくい問題
それぞれ簡単に解説して参ります。
1.存在を知ってもらえてない問題
ビルの1階にある歯科医院は通行人の目に留まりやすいです。しかし、2階から上にある歯科医院は存在に気がついてもらいにくいと思います。
ビルに突き出しサインをつける場合、遠くからは発見出来ますがビルの前を通っている時は上を見て歩くことはないので気がついてもらえません。遠くから見ていてもいざビルの前を通る時には忘れています。
新たな看板をつけるにしてもビルの規制もあります。出来る範囲で見える位置に効果的な看板を設置してアピールすることが必要です。
2階にある歯科医院となると、それなりの大きい看板を考えるべきです。せっかく見える位置に看板をつけても小さければ目に留まりません。
しっかりとここに歯科医院がありますよ、とアピールしなければ存在に気づいてもらえません。
2.ビルに入りにくい問題
いくらすばらしい医院だと聞いていても、ビル自体が暗く薄暗いといい印象ではありません。
女性ですと暗くて入ったことのない建物だと、なんとなく不安になるのではないでしょうか。
もし歯科医院を探していて“あの場所にあったな“と思い出しても、よい印象でなければ行ってみようとは思いません。特にビルの2階にある医院だと、ビルの外からは中の様子がわかりにくく、いくら院内が綺麗でもここにしようとは思えません。
通行人によい印象をもってもらうようにする必要があります。
実用性とデザイン性を兼ね揃えた歯科医院の看板とは?
クリニックや歯科医院、整骨院のご依頼をお受けする中で、ひさしや屋根の取付についてご相談をいただくケースがあります。
今回ご相談頂いた歯科医院では、雨の日などに訪問した患者様が濡れないように屋根の取付をしたいとのご要望でした。
この部分を取付ける上で一番ネックなのは、院の顔となる部分、建物側の表示名(ロゴマークや屋号)がどうしても設置しにくくなってしまうことです。
実用性とデザイン性、更には看板としての効果まで考えようとすると、通常は1つを優先させてどれかは諦めてしまいがちです。
しかし、私たちはその分野におけるプロでもありますので、これらの条件を全てを満たす方法をご提案させていただきました。
屋根の取り付け事例・Before
屋根の取り付け事例・After
実用性と機能性とは
今回のケースでは、近隣に店舗が立ち並ぶ立地です。
更に横の店舗がテントなどを利用して前面にせりだしています。そうなると1店舗だけが引っ込んでしまい奥まった印象になるので、それなりに前に出す事が必要となってきての依頼でした。
そこで箱形の屋根を新たに製作し、この部分にカルプ文字の屋号を取付けました。
すると一気に奥まった印象は無くなり、正面には屋号もしっかりと表記されて雨よけにもなる、実用性の高い看板へ生まれ変わりました。
また玄関付近の照明は、ダウンライトを屋根内に設置すると入口が明るくなります。ここで更に看板上部にも投光器を新設することで、外観全体がパッと目に映り、夜間でも視認性を高めています。
カラーやロゴマークで他店舗との差別化を図る
さきに、実用性のある看板についてご紹介させていただきましたが、看板におけるデザインの部分も非常に重要です。各看板を制作する上で大切なのは、まず配色の設定からというのは、すでにお伝えした通りです。
今回は、ベースにブルーを使用しました。
決して派手な色使いではないですが、キーカラーを集中させることでしっかり存在感が出ています。また、この医院様の雰囲気やご要望に合わせ、ロゴマークもデザインさせていただきました。
歯科医院では歯をモチーフにすることが多いですが、キャラクター化することで他院にはないオリジナル感を演出することが出来ます。
このように外観・看板は患者さんへのPRツールでもあり、発見され好感を与える事が最も重要です。
私たちは実用性だけでなくデザイン性や看板がもつ効果をあらゆる視点で考察しながらその医院様にとってのベストな状態は何か?をご提案しています。
歯科医院の看板製作のコツまとめ
看板製作を考えるにあたって「目立つ看板にしたい」と考える方が多いかと思います。
その目立つ手法は業種によって考え方が異なり、歯科医院など医療系業種の場合、派手な色と大きな文字で大きな看板にすればいいというものではありません。
適切な位置に適切な大きさで好感の持てるデザインであることが無意識の通行人の心をつかみ、来院のきっかけに繋がります。
最後にこちらの事例をご覧下さい。
今回ご紹介させていただく歯科医院様は看板の大きさから見直しさせていただき、デザインを一新させていただいた事例です。
いちば駅前歯科クリニックさま・Before
いちば駅前歯科クリニックさま・After
看板はデザインも大切ですが、どのような大きさにするかがまず大切です。
横幅を間口に合わせることで、医院の大きさがパッと見ただけでわかりやすくなります。
ロゴマークから新しくデザイン
デザインを一新したいというご希望でしたので、ロゴマークから新しくデザインさせていただきました。
もともとのロゴマークで使用されていた「iDC」の頭文字モチーフはそのまま活かして、さらにオリジナル性のあるデザインにさせていただきました。
ガラス面はシートでデザインすることで活気が出るので、何もしないよりも昼間の印象が明るくなります。
見た目の印象が明るくなるとその医院に持つ印象もいい方向に変わります。
立地が踏切の目の前ですので、正面側だけでなく踏切側から向かってくる人へのアプローチも欠かせません。
このようにお客様のご業種、立地やご要望に応じて看板のご提案からデザイン・施工まで手掛けさせていただいております。
弊社歯科医院専用ページでは他にも数多くの外観・看板デザイン事例をご紹介していますので、ぜひご覧ください↓↓↓