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このインタビューは、北堀江看板の仕事がお客様にどのように
響いたのか?率直なご感想をお伺いするため、
第3者であるフリーライター鈴木義人氏に取材をお願いしました。
保険診療メインの営業形態から自由診療メインへの方向転換を迫られる整骨院。
北堀江看板が開業時の看板制作からお手伝いし、独自の専門に特化した自費診療型施術所として
成功を収めたミネモト鍼灸整骨院の嶺本尚志先生から、お話を伺いました。
ミネモト鍼灸整骨院が誕生したのは平成23年10月。
院長である嶺本尚志先生は、かつて勤めていた整骨院の同僚であり、先に独立していた同業の先生から、こんなアドバイスを受けたといいます。
『独立開業するなら、看板と外観にはこだわったほうがいい。一度、この会社のホームページを見るべきだ』
勧められたのは北堀江看板のホームページ。
「掲載されていた整骨院の外観リニューアル事例のおしゃれさに驚きました。これまで自分が抱いていた“整骨院”のイメージが一変しましたね」と語る嶺本先生。
さっそく北堀江看板に連絡を取り、代表取締役・西村友宏氏とのパートナーシップがはじまります。
「保険診療の患者さんメインの営業形態から脱し、自費診療の患者さんをどんどん獲得していきたい、という嶺本先生の要望を踏まえ、伺った看板イメージをかたちにしていきました」
と振り返る西村氏。嶺本先生はガンバ大阪のジュニアユースや全日本女子卓球代表のメディカルトレーナーを務めるなど、スポーツ診療を得意分野としてきたこともあり、スポーティなイメージを要望されました。
「また、整骨院がある塚口は閑静な住宅街なので、風景にマッチした美容院のように見えるオシャレなイメージを出したい、というのがわたしの考えでした」(嶺本先生)
そして出来上がったのがこの鮮やかなライトブルーの看板。
「わたしがダイビング好きということもあり、青を基調にしてもらいました。整骨院の看板はオレンジなど暖色系が多いのですが、独自の個性を出したかった、という思いもあります」
嶺本先生の要望に、西村氏も提案で答えました。
「看板を囲む四隅の縁に光源を仕込み、夜間は関節照明で院名が浮かび上がるようにしました。診察終了後もしばらくは院名が照らし出され、付近住民への周知効果を高める狙いです」
そしてミネモト鍼灸整骨院は診療をスタートします。
しかし、最初から狙い通りに自費診療のお客様を獲得できたわけではありません。
「得意分野であるスポーツ診療をメインにしよう、というのが開業当初の考えでした。近くに学校もあり、運動部の学生たちを対象に診療していきたい、という狙いもありましたが…」(嶺本先生)
そこで嶺本先生は、アフターフォローに訪れた西村氏に相談。
西村氏は大胆な提案を行いました。
「失礼は承知で申し上げたのですが、『得意分野と市場が求めているものは違います』とお伝えしました。塚口エリアの地域特性を踏まえ、どこに自費診療のニーズがあるのか? それを探りながら施術所の方向性を先生とともに考えていきました」
嶺本先生も西村氏の提案に納得され、“ミネモト鍼灸整骨院にしかできないことはなにか?”を熟考。
「以前勤めていた整骨院で、産前の妊婦さんや産後のお母さんを対象とした治療・施術を行っていた経験があり、我が医院の進む方向はこれでは、という結論に至りました」(嶺本先生)
そこで西村氏は、ミネモト鍼灸整骨院のウェブサイト、そしてチラシの見直しに乗り出します。
めざすところは産前・産後ケアに特化した整骨院のイメージを打ち出すこと。
しかし、嶺本先生と西村氏は敢えて慎重に、段階を踏んでイメージを発信していきました。
「まず、『女性が通いやすい環境』をモットーに掲げ、ウェブサイトもチラシも女性を意識したものに。そして施術例もPC作業での眼精疲労や腰痛、筋肉痛と並べて、産前産後ケアを並列に打ち出していきました」(嶺本先生)
こうした方針の転換には覚悟が必要。嶺本先生ご自身も葛藤を抱えながら、しかし焦らずに効果が表れるのを待ちました。
「すると、徐々に来院促進を狙っていた女性の自費診療患者が増えていきました。すぐに効果が見られないからといって諦めずに、粘り強く専門を打ち出していくことが大切です」
そして現在、ミネモト鍼灸整骨院は『産前・産後ケア』に特化した施術所として地域に欠かせない存在に。
妊婦さんの恥骨のゆるみや腰痛を軽減する骨盤ケア用品「トコちゃんベルト」の正規販売店として、その使用方法の指導も行っています。
「開業当初は2割程度だった自費診療患者さんもいまでは8割に。そのなかの6〜8割を産前・産後のお母さんたちが占めています。とくに妊娠中のお母さんの診療は他の施術所はなかなか手をつけない分野。他にはない診療を得意分野としている自負があり、決して同業には負けない自身があります」と嶺本先生。
眼精疲労や腰痛で来院していた女性患者さんが妊娠された際に来院されたり、最初の妊娠で施術を受けたお母さんが2人目、3人目の妊娠の際にまた来院されたりと、その支持層は確実に広がりを見せています。
「自分たちが持つスキルを最大限に駆使して、整骨院が持つ潜在的な能力を引き出し、アピールしていくのもわたしたちの仕事です。ミネモト鍼灸整骨院さまの開業から現在まで、ずっとおつきあいできたことを光栄に思っています」(西村氏)
いまでは地元の塚口のみならず、宝塚や姫路など遠方からの来院者も少なくないとのこと。院内待合室には妊娠から出産、そして産後のケアまでの流れと施術料金をわかりやすく説明した大型ボードが設置されています。
「開業当時、看板を専門的なデザイン会社に依頼することは業界内では異例でした。
しかし外観のデザイン性を高めることはつまり、施術所が行う施術の価格帯や価値を道行く人びとにアピールするということ。トータルな提案でいまも当院をフォローしてくれる北堀江看板さんには、本当に感謝しています」と語る嶺本先生。
ゆくゆくは施術で出産を支えたお母さんたちの子どもたちが大人になり、母親となったとき、またこのライトブルーの看板を掲げる整骨院を頼りにしてくれる…そんな“継承”のサイクルが自然と育っていくこと願っている、と先生は語ります。
院長/嶺本尚志先生
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大阪を中心に会社案内・学校案内・販促物など広告分野で活動するコピーライター。
代理店・デザイン会社勤務を経て2009年よりフリーとして活動。
1972年生まれのねずみ年。